定期テストが終了し、今週には成績表が出るかと思います。
成績表を受け取るとテストも一段落したような気持ちになります。
しかし
ここでテストの全てが終わったような気になっては、
余りにももったいないのです。
なぜならば、
この時点で多くの生徒はテストの解き直し、
分析をしていないからです。
つまり、テストをやりっぱなしにしているのです。
確かに、テスト週間とテスト当日を合わせると、
一週間以上、勉強という時間になります。
その長い間、苦しみに耐え、やりたいことを我慢し、
そしてテストが終わったという解放感に浸ることは自然なことと思います。
しかし、自然なことだからと
テストをそのままの状態にして
ゴミ箱に入れたり、プリントの山に埋めては、
一週間以上という長い時間をかけて勉強してきた努力を無駄にしてしまいます。
テストで思うような点を取りたいと願うならば、
テストの振り返り、分析は必要なことです。
なぜならば、
そもそもテストは、ある期間中に学習した内容が
きちんと頭に入っているかを調べ確かめる検査だからです。
決して点数をつけて順位を出すことだけがその目的ではありません。
検査とは、言うなれば歯科検診のようなものです。
虫歯を発見するのが歯科検診です。
なぜ虫歯を発見するのかと言えば、
それを治して健康な状態にしておくことが目的だからです。
虫歯があると診断されれば歯医者さんに行きますね。
テストも基本的にはそれと同じだと考えてください。
知識に抜けがあるという検査結果が出たら、
その抜けを補う行動が求められるということです。
つまり、
テストを通して、理解が不十分だったり、
知識が不足していたりした点を洗い出し、
次に、それをもとに理解や知識の定着を
よりよいものにするという手順がテスト後にするべきことなんです。
そういうわけで、テストの解き直しや分析が必要なのです。
成績が良い生徒は、テスト後にテスト解き直しをしています。
しかし、点数が伸び悩んでいる生徒は、例外なく、
テストの解き直しや分析をしていません。
だから、成績の良い生徒は、
テスト後の行動が成績に結びついているのです。
点数が伸び悩んでいる生徒は、
テスト後に復習などの行動を起こさないので、
その「行動を起こさない」という行動が成績に結びつきます。
復習は面倒臭いものですが、
これをやったかやらないかで、
次のテストでの結果が変わります。
テスト後というのは気が抜けますが、
少し息抜きをしたら、もう一度気を引き締め直して、
テストの分析、解き直しをしてほしいと思います。