「勤労感謝の日」と「国民の祝日」

11月23日は勤労感謝の日ですね。
ところで、勤労感謝の日って何を祝う祝日でしょうか?

言葉から想像すると、
「働いている人に感謝する日」ですね。

実際に調べてみると、
日本の祝日を定める「祝日法(国民の祝日に関する法律)」
には、このように記載されています。

勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。
(第二条より抜粋)

確かにここから、
「働いている人に感謝する」という意味を
読み取ることができます。

しかし、
「生産を祝い」という言葉は、
なぜ記載されているのでしょうか?

この謎は、是非皆さん自身で調べてみて下さい。
なぜ「生産を祝い」という言葉が入っているのか、
なぜ勤労感謝の日が11月なのかがわかると思います。

「勤労感謝の日」でインターネット内を検索するとたくさんのサイトが出てきます。
「新嘗祭」「皇極天皇」「卯の日」という言葉が使われていたら、
きちんと調べているサイトと判断してもいいかなと思います。

 

さて、
少し話をスライドして、
来年の祝日の話をしてみます。
実は、祝日法にはこんな条文があります。

その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。
(第三条3項)

少し分かりにくい文ですが、
わたしたちはこの条文があることで、
ゴールデンウィークという恩恵を預かっていたんです。

現在では

5月3日 憲法記念日
5月4日 みどりの日
5月5日 こどもの日

となっていますが、2007年の改正以前はこうでした。

5月3日 憲法記念日
5月4日 国民の休日
5月5日 こどもの日

これは、祝日法の先程の引用した文にあるとおり、
「憲法記念日」と「こどもの日」という国民の祝日に
5月4日が挟まれていることで「国民の休日」になっていたというわけなんです。

この条文があることで、
「来年のゴールデンウィークは10連休に!?」
というニュースが流れましたね。

安倍首相は皇太子さまが即位される5月1日を
祝日とするという意向を表明しています。(10月12日の段階)
これが実現すると、

4月29日 昭和の日
4月30日 国民の休日
5月1日 皇太子さまの即位
5月2日 国民の休日
5月3日 憲法記念日

となり、前後の2日間が両方とも祝日で挟まれるため、
10日間という大型連休になるというわけです。

日本の祝日は
調べてみると日本の文化との歴史的なつながりがあったり、
その時々の行事・イベントと関連していたりしていることがわかります。
内閣府のホームページを覗いてみると、
意外な発見があるかもしれませんよ?
http://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html
(「国民の祝日」について―内閣府)


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