「解説に納得できず、さらに質問」= 反抗?

今日は、自習室である生徒から質問を受けました。
学校で小テストがあったそうで、その模範解答を見ても、学校の先生の解説を聞いても、納得がいかないというのです。

私が解説をしても、まだすっきりしない様子。
するとその生徒は、「……あまり反抗してはいけないかもしれませんが」と前置きをしてから、自分の考えを話してくれました。

最終的には、不明点が整理されて、納得した表情で自習に戻っていきましたが、
そのやり取りの中で、私が気になったのは、生徒が「反抗」という言葉を使ったことでした。

もしかするとその生徒は、解説されたことに対して、自分の疑問が解決されるかはさておき、
「素直に納得しなければならない」と思っているのかもしれません。
もしそうだとすると、それはとてももったいないことだと感じました。

納得できないところというのは、そこが腑に落ちさえすれば、学力が一段階高まるきっかけになることが多いのです。
だからこそ、「納得できない」という感覚は、学びの芽であり、大切にしたい探究心です。

質問をし、得られた解答に対してさらに質問を重ねることは、「反抗」ではなく、れっきとした「学び」の過程です。
わからないことをそのままにせず、自分の頭でとことん考えたり、調べたり、質問したりして追究する。
それこそが、本当の理解につながっていくと思います。

私たちは、そうした生徒の「問い」を大切にしています。
「納得するまで考えていいんだ」と思ってもらえるような場をつくっていきたいと思います。
今日の一コマを通して、改めて学びの在り方を大切にしたいと感じました。


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