【勉強効率UP】睡眠をしっかりとろう!

勉強に集中し、効率よく知識を身につけるためには、十分な睡眠が欠かせません。しかし、日本人は他国と比べて睡眠時間が短いという統計があります。OECD(経済協力開発機構)の2021年の調査によれば、日本人の平均睡眠時間は、平均より1時間以上も少ないことがわかっています。この睡眠時間の短さは、大人や子供に関係なく日本人全体に見られる傾向であるようです。

睡眠不足がもたらす影響

これは学力の向上を目指す上で、大きなハンディキャップとなり得えます。
実際のところは、睡眠について科学的にはまだよくわかっていないことが多いようですが、結果として起こる現象についてはいろいろな研究がされてきたようです。以下に、睡眠不足がどのような影響をもたらすかの一例を具体的に見ていきましょう。

1. 記憶力の低下

睡眠は新しい情報を脳に定着させるための重要な時間です。睡眠中、脳は学習した情報を整理し、長期記憶として保存します。十分な睡眠を取っていない場合、このプロセスがうまく機能せず、覚えたはずの内容を思い出せないこともあります。試験勉強などでは、勉強したことをしっかりと記憶に残すために、質の高い睡眠が欠かせません。一夜漬けは逆効果と言えそうです。

2. 認知能力の低下

睡眠不足は認知能力の低下を引き起こします。新しく学習することを理解するのが難しくなったり、そもそも集中して文章を読むことができなくなったりします。結果として、勉強中に注意が散漫になり、ミスが増えたり、学習の進度が遅れたりします。

3. メンタルヘルスの悪化

睡眠不足は情緒面にも影響を与えます。イライラしやすくなったり、ストレスを感じやすくなったりすることで、勉強に対するモチベーションの低下にもつながっていくと考えられます。健全な精神状態を保つためにも、規則正しい睡眠習慣が必要です。

 

睡眠をとるときのポイント

睡眠をとるときに考えるべきポイントを2点、以下に挙げます。そこから睡眠について改善することを考えてみるのはどうでしょうか。

1.睡眠時間を確保する

睡眠については、何を置いても睡眠時間の確保が重要です。
厚生労働省が出している「健康づくりのための睡眠ガイド2023」には、

小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間を参考に睡眠時間を確保する

とあります。
また、毎日同じ時間に睡眠時間をとることが推奨されます。いわゆる規則正しい生活リズムが大切ということになります。
週末の寝だめは、効果がないとまでは言えないようですが、土日の2日間寝溜めしただけでは普段の睡眠不足を補うには足りないようです。

2.睡眠の質を高める

基本的なこととしては、朝は太陽の光を浴びる、朝食をとる、日中に運動するなどの習慣が睡眠によいこととして挙げられます。
また、夜、照明の明るさを落とすということも効果があるようです。夜寝る前にスマホの光がよくないということはよく言われますが、そもそも日本の住宅に設置されている標準的な照明器具は、夜生活するには明るすぎます。照明のリモコンがあるご家庭は、明るさを最小にまで落として生活してみると、体が寝るモードに入ってくれます。

 

まとめ

勉強の効果を最大化するためには、十分な睡眠が不可欠です。睡眠が不足すると、記憶力や集中力が低下し、学習効率が著しく悪くなります。日本人は特に睡眠不足に陥りがちですが、規則正しい生活リズムや寝ることに適した環境作りを心がけることで、質の高い睡眠を確保することができます。学業の成功を目指すためにも、まずはしっかりと睡眠をとることから始めましょう。


コメントを残す