森絵都さん『みかづき』

先週の土曜日(2019/02/23)にNHKで放送された
土曜ドラマ『みかづき』が最終回を迎えましたね。
ご覧になったでしょうか?

原作は森絵都さんの同タイトル『みかづき』です。
戦後から現代までの塾の様相と、
登場人物たちの人間模様とを見事に交差させて描き出している作品です。

著者の森絵都さんは、かなり入念な取材をされているので、
歴史的な出来事、当時の流行、塾の捉えられ方が、
小説の話に説得力をもたせています。
だから、読み終えると、
小説の充実した読了感に加えて、
塾の歴史を一通り概観できるというおまけがついてきます。

塾業界の一角に身を置く者として
これからの塾という形がどのようなものになっていくのか、
その行く末を、歴史に軸足を置いて思い巡らせられる機会となりました。

ドラマの主役を務めた高橋一生さんは
別のNHKの番組(2月15日放送の『チコちゃんに叱られる!』)で、
「朝ドラくらい(話数が)必要だと思うんですけど全5話です!」
という紹介をしていました。
時間と労力とお金をそれだけかけてもいいと思えるくらい、
原作の魅力に惹きつけられているんですね。

昨年の11月に集英社文庫になって発売されましたので、
原作をお読みでない方は、是非ご一読下さい。
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