学び安、足立です。
子どもに勉強してほしいと思っていても、
なかなか現実の子どもたちは思ったように動いてくれません。
ご家庭で「勉強しなさい」と言っても
子どもはそれに反発して、
口論になるだけで勉強はしてくれない。
「中学生ともなると難しい時期だし……」と
勉強に関することはなるべく言わないようにしても、
言わなかったら言わなかったで勉強してくれない。
口を出しても出さなくても勉強してくれない……。
そんなジレンマを抱えたご家庭は
少なくないのではないでしょうか。
そんなご家庭の皆さんに
一つご提案があります。
それは、
子どもの「自然に成長する力を信じる」
ということです。
これは子どもの「できない」ところではなく、
子どもの「できる」ところを見るという姿勢です。
例えば、
あなたのお子さんは
歩くことができますか?
「何を当たり前のことを……」
とお思いかもしれませんが、
これは生まれたばかりの赤ちゃんには絶対にできないことです。
間違いなく、
お子さんが成長する中で
できるようになったことなのです。
自然に成長する力は誰にでも備わっています。
「いや、でも勉強は放っておいても、
できるようにはなりません!」
という声が聞こえてきそうですね。
しかし、
本当にそうなのでしょうか?
中学3年生になって、
「この高校に行きたい!」
「勉強って意外に面白い!」
「今の学力だと行きたくない高校しか行けないからヤバい!」
などの理由で、
定期テストの英語の点数が一気に40点も上がった生徒や
たった2ヶ月で偏差値が5も上がった生徒がいます。
人によっては、
勉強を始めるきっかけが
高校生になってから「勉強やろう!」となる人もいますし、
社会人になってからの人もいるでしょう。
しかし、
きっかけがいつになるにしろ、
まずは、あなたのお子さんが、
子ども自身の力で、子ども自身の人生を生きていけることを
信じてあげてほしいのです。
人から愛されているという気持ち(社会から認められ、受け入れられているということ)
自分には能力があるという気持ち(努力の成果が出ている、成功しているということ)
クリストフ・アンドレ(2008)『自己評価メソッド』,紀伊國屋書店
この二つの気持ちが、
「自分で生きていく力」を育みます。
自然に成長する力は、
この二つの気持ちを大切にしてあげることで、
育むことができます。
次回以降、
この気持ちについて、
もう少し詳しくお話したいと思います。