ちあいさんは、学び安に通い始めた頃、
ほとんど喋ることがない生徒でした。
ある日、授業で国語の問題文を読んでいるときに、
「ここに書いてある「屏風(びょうぶ)」って何か知ってる?」
と聞いてみたところ、首を横に振りました。
やはり喋ってはくれません(^^;
そのときは他に説明しなければならないことがあったので、
屏風については口頭で軽く説明して、別の解説に移りました。
他の生徒も同時に見ているので、
他の生徒を教えに行き、またちあいさんのところ戻ってくると、
なんとスマホをいじっているではありませんか!
反射的に「今は授業中だよ」と口から出かかりましたが、
一旦飲み込んで「何を見ているの?」と聞いてみると、
画面に映った屏風の画像を見せてくれました。
屏風を自主的に調べていたんです。
とてもひやっとしましたが、
同時に、授業に積極的に参加してくれていることに嬉しさも感じました。
日々のコミュニケーションの積み重ねが、
子どもたちが安心して学ぶ場に必要だと考えていますが、
この日は、ちあいさんの安心感が「+1」されたかなと思っています。
もし注意していたら、「-1」かそれ以上のマイナスだったかもしれません。
子どもたちの様子は冷静に見なければ、
と気を引き締め直した話でした。
[…] 、この先生は話を聞いてくれると思ったりしてもらえるよう心がけています。そしてそれが「安心」に繋がると考えています。(事例の記事:授業中にスマホを触っているのを見たら…) […]